未経験からエンジニアを目指すにあたり、転職活動を始めようと思っていても、何から始めたらいいのかが分からず一歩が踏み出せない人もいるのではないでしょうか。
転職活動と言っても進め方は複数あり、自分自身にあった進め方を選ぶもしくは複数の進め方を取り入れてみたり、選択肢は様々でしょう。
この記事では、まず何から始めたらいいかわからない人や、何が自分に合っているのかわからない人に向けて、転職活動の進め方について解説していきます。
求人サイトから応募する
1つ目の方法としては、求人サイトから応募して企業の面接を受ける流れとなります。
ターゲットや特徴が異なる求人サイトが多く存在します。その中にはIT業界に特化した求人サイトもあれば、第二新卒や若手向けをターゲットにしているものや、求人数の多さを特徴としているものまで、各サービスにより特徴や強みは様々でしょう。
そのため、まずはどの求人サイトが自分自身に合っているかを見極めるために、どのような求人サイトがあるかを調べることから始めてみましょう。企業により求人を掲載するサイトは異なるため、無理に1つの求人サイトに絞らず複数のサイトを活用することで、より多くの求人を見つけることができます。
具体的な流れ
求人サイトから応募した際の具体的な流れについては、企業によりバラつきはあるかもしれませんが、一般的には以下の通りとなります。
①企業に応募する
※応募時に、志望理由等の入力を求められることがあります。その場合、それらが選考の一部となり合否が決まります。
②企業から返信があり、職務経歴書等の資料送付が求められる
③送付後に書類選考が実施される
④書類選考が通過となれば、オンライン面接や対面での面接が実施される
※面接回数は企業により様々です。1回で終わる場合もあれば、複数回重ねることもあるでしょう。
⑤面接を通した合否判断の上、採用
①~⑤の段階を経て、初めて企業に採用されることとなります。
特徴
求人サイトから応募する転職活動の特徴としては、基本的に1人で応募~書類作成~面接準備等を進めていくことになります。
そのため、志望理由の書き方や面接の応対等に慣れている人や、過去の就職活動である程度の知識が身に付いている人にとっては、問題なくスムーズに進めることができるでしょう。
一方で、企業面接が初めてという人や書類作成に自信がないという人にとっては、なかなか採用に至らなかったり、希望する企業へ転職するために時間がかかってしまう可能性もあるでしょう。
転職エージェントに紹介してもらう
2つ目の方法としては、転職エージェントに登録し、専任のアドバイザーに求人の紹介や転職活動を支援してもらう流れとなります。
求人サイト同様、ターゲットや特徴が異なる転職エージェントが多く存在します。IT業界に特化した転職エージェントもあれば、第二新卒や若手向けをターゲットにしているものや、求人数の多さを特徴としているものまで、各エージェントにより特徴や強みは様々でしょう。
IT業界に特化しているエージェントは、IT業界特有の構造や職種を深く理解している特徴があります。そのため、IT業界が初めてという人に向けて業界情報を纏めたものを提供していたり、より求職者に合った職種を紹介してもらえるでしょう。
具体的な流れ
転職エージェントを利用した転職活動の具体的な流れについては、エージェントによりバラつきはあるかもしれませんが、一般的には以下の通りとなります。
①転職エージェントに登録する。
②登録後に専任のキャリアアドバイザーと面談日の設定を行う。
③オンラインまたはオフラインでの面談を実施。面談回数はエージェントにより異なるが、キャリアアドバイザーがあらゆるヒアリングを行った上で、求職者に合った企業・職種を紹介する。また、面談の中で職務経歴書の添削や企業面接対策等をしてもらえるエージェントもあり。
④キャリアアドバイザーとの面談を通して紹介された企業から選び応募する。企業への書類提出や面談日の調整等は、キャリアアドバイザーを介して実施。
⑤書類選考が通過となれば、オンライン面接や対面での面接が実施される。
⑥面接を通した合否判断の上、採用。合否結果の通知や採用後のやり取りも、基本的にはキャリアアドバイザーを通して行う。
①~⑥の段階を経て、初めて企業に採用されることとなります。
特徴
転職エージェントを利用した転職活動の特徴としては、キャリアアドバイザーからあらゆるアドバイスを受けたり、応募や書類提出等を代理で行ってもらえたりと、多くのサポートをしてもらうことができます。
そのため、初めて転職活動を行うため何から始めたらいいかわからない人や、転職の軸が定まっていないような人は、キャリアアドバイザーに相談しながら進めることができます。また、業界に特化した転職エージェントであれば、業界を熟知した上での求人紹介や書類添削をしてもらえるため、他にはない有益な情報を得ることもできるでしょう。
但し、企業にとっては転職エージェントは比較的費用がかかるため、求人サイトにしか掲載しない企業もあります。求人サイトも平行して確認しておくことで、より多くの求人に出会える可能性があります。
友人や家族からの紹介
3つ目の方法としては、友人や家族から仕事を紹介してもらうというケースもあります。
「縁故採用」であったり、最近では、社員の知人や友人経由で紹介する「リファラル採用」というものを取り入れている企業も増えてきています。
縁故採用では、たとえ候補者が自社の採用基準を満たしていなくても、基本的に内定や採用を前提として進められるでしょう。一方で、リファラル採用に関しては、必ずしも採用が確定しているわけではなく、あくまでも求職者のスキルや能力を見極められた上で合否が決まるのです。
具体的な流れ
縁故採用では、採用面接を実施する企業もあれば、顔合わせ程度で特に面接を行わないケースもあるでしょう。
一方で、リファラル採用は、知人の紹介の上でカジュアル面接が設定されることが多いため、応募までの流れは求人サイトや転職エージェントとは大きく異なります。
但し、面接に関しては、その人が企業に合っているかや能力・スキルを見極める必要があるため、面接回数は企業により様々ですが、通常通り行われるケースが多いでしょう。
特徴
縁故採用やリファラル採用の特徴としては、知っている人からの紹介であることから、その企業や働く人を知った上での入社となります。
そのため、入社後のギャップが比較的少なかったり、相談相手がいることによる安心感等から離職率が低く、長く安心して働くことができるでしょう。
また、求人サイトや転職エージェントを介した転職活動よりも、転職するまでにかかる時間や労力が比較的少なくスムーズに進んでいく印象もあります。
まとめ
初めて転職活動を行うにあたり、まず何から始めたらいいかわからない人や、何が自分に合っているのかわからない人に向けて、転職活動の進め方について解説してきました。
3つの転職活動の方法について、理解は深まりましたでしょうか?
まずは、どんな進め方があるのかを知った上で、自分自身に合う方法を選んで転職活動に取り組んでいくことで、より効果的に採用まで辿りつくことができるでしょう。