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IT業界の5つの分類

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近年、「IT」や「IT業界」と聞けば、あらゆるWebサービスや有名なアプリ、またそれらを開発している有名企業などを思い浮かべることが多いのではないでしょうか。

実はそれ以外にも、IT業界には多くの業種や職種が存在しており、業界を大きく分けると以下の5種類に分類されます。

・インターネット・Web業界
・SIer業界
・ソフトウェア業界
・ハードウェア業界
・通信キャリア業界

これからIT業界を目指す人にとって、業界がどのように構成されているかを知っておくことは、自身がどの業界で働きたいかを考えるために重要なことでしょう。

未経験からIT業界に転職したい人に向けて、この記事では5つの業界について代表企業名を挙げながら詳しく解説していきます。

目次

インターネット・Web業界

「Webサイト制作」「Webサービス開発」「Webメディア運営」などを行う企業の総称を指します。

IT業界の中でも、一番に思い浮かべやすい身近なサービスを提供している業界ともいえるでしょう。

具体的には、以下のようなサービスやサイトが挙げられます。
・InstagramのようなSNS、口コミサイト、掲示板といったソーシャルメディア
・ホテルの予約や、商品やサービスをオンラインで販売するECサイト
・検索サービスやニュースなど様々なコンテンツを提供する情報ポータルサイト
・サイト制作、レンタルサーバーなど、ネットビジネスをサポートするインフラサービス

インターネット・Web業界の市場規模は、IT化が加速する中で年々拡大しており、今後も長期的に伸びていく可能性が高いといえます。特に、今ソーシャルメディアが注目されており、SNSや動画の分野が成長傾向にあるでしょう。

米メタの「Instagram」や「Facebook」、動画配信サイトの「Youtube」は世界中で多くの人に利用されています。日本においては、LINEヤフーの運営する「LINE」が有名なソーシャルメディアの1つとなります。

SIer業界

SIer業界は、システムインテグレーターの略称で、顧客企業の要望に合わせて情報システムの企画・開発・運用などに関わる企業の総称を指します。

システム構築の全体の流れの中で、一般的には、顧客企業やその企業の情報システムを担当する部門がシステムの「企画」を行います。その後、SIerが「要件定義」「設計」「開発・テスト」の工程を請け負うケースが多いでしょう。

企業設立の経緯から、SIerは以下のように5つに分類されそれぞれに特徴があります。
・メーカー系SIer
 ハードウェアを中心に開発を行う情報機器メーカーが、システム開発部門を独立させた業態

・ユーザー系SIer
 IT以外を本業としていた大手企業が、情報システム部門を子会社として独立させた業態

・独立系SIer
 親会社を持たず独立した経営がなされている企業

・コンサル系SIer
 ITコンサルティング会社が、経営戦略やIT戦略の支援を入口にして開発案件にも着手

・外資系SIer
 グローバルなIT企業が日本法人を設立しシステム開発事業を展開した業態

代表的な企業としてはメーカー系が多く、富士通、日立製作所、NEC、NTTグループなどが挙げられます。また最近では、独立系のSkyや商社系のSCSKなどがCMでも目にすることが多く、知名度が高まりつつあります。

ソフトウェア業界

ソフトウェア製品の開発、販売、保守、および関連するサービスを提供する企業の総称のことを指します。

代表的なソフトウェアの例としては、以下のようなものがあげられます。
・スマホやパソコンの操作をするために必要なOS
・表計算ソフトや勤怠管理ソフトのような、特定の機能に特化した業務パッケージソフト
・システムのデータを管理するデータベース管理ソフト

OSといえば、コンピューターの基本ソフトで、米マイクロソフトの「Windows」や米レッドハットの「Linux」などが、私たちの身近でも世界中でも広く使われています。

データベース管理ソフトは、あらゆる情報を格納し管理するためのソフトのことを指します。代表的な製品では、米オラクルの「Oracle Database」や米マイクロソフトの「SQL Server」などがあげられます。

また、業務パッケージソフトは、IT化が進む中で、特に需要が高まりあらゆる種類のものが開発されております。具体的には、会計・経理や給与計算、販売管理、生産管理、人事管理など、企業の業務に必要な機能が組み込まれたソフトウェア製品となります。

近年では、ソフトを所有しなくても、インターネット経由で利用できるクラウドサービス「SaaS」が、世の中に定着しつつあるソフトウェア製品の1つといえるでしょう。

ハードウェア業界

パソコンや電子機器のような「目に見える」機械などを開発、製造、販売する企業の総称のことを指します。

パソコン周辺のもので代表的なハードウェアの例としては、以下のようなものがあげられます。
・PC本体やストレージ
・サーバーやネットワーク機器
・プリンターやマウス

その他にも、テレビ、電子レンジ、冷蔵庫、ゲーム機器等の、日常的に身近にある電気製品などもハードウェアの一部となります。

また、ハードウェア業界を代表する企業では、日立、SONY、パナソニックなどがあげられ、これらの企業はハードウェア製品の開発と販売を行い、世界的に知名度が高く高い評価を受けています。

ハードウェア業界の特徴として、Webサービスやシステム開発では耳にしない「組み込みエンジニア」と呼ばれる職種があります。

組み込み系エンジニアはハードウェアに対して動作するソフトウェアを組み込むエンジニアのことを指し、パソコンや家電、自動車など多岐にわたる製品の開発を担当します。

通信キャリア業界

通信キャリア業界は、光ファイバー等の固定回線や携帯電話回線、インターネット回線などの通信設備を提供している企業の総称を指します。

私たちがインターネットサービスを使う際に必要な通信インフラを設置・運用しており、日本のネット社会を支えている貴重な存在ともいえるでしょう。

通信キャリアでは、回線を使う顧客を開拓する営業部門や、他社よりも魅力的な回線サービスを考える企画部門、通信設備の設計・運用を担当する技術部門などがメインに動いています。

通信インフラ業界を代表する企業としては、NTTグループやソフトバンクグループ、KDDIなどがあげられます。

また、近年では、通信回線を保有している3大キャリアから回線を借りることで、格安SIMサービスを提供する通信事業者も急激に増えてきています。

Y!mobile(ワイモバイル)、UQモバイル(UQコミュニケーションズ)、楽天モバイル(楽天)、LINEモバイル(LINE)など、異業種からの参入も続いているのが最近の傾向といえるでしょう。

まとめ

未経験からIT業界に転職したい人に向けて、5つの業界について代表企業名を挙げながら詳しく解説してきました。

「IT業界」と聞くと、なんとなくキラキラするイメージを思い浮かべる人が多いかもしれませんが、IT業界と言えどあらゆる業界が存在し事業内容も大きく異なります。

業界のことを知らずに転職をしてしまうと、思っていた仕事と違うというようなギャップが生じる可能性も十分にあります。転職をする前にできる限りギャップを払拭しておくためにも、IT業界の構造はしっかり理解しておいた方がいいといえるでしょう。

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